失語

市井に生まれ、そだち、生活し、老いて死ぬまで

自分をアゲるものーファッション編 1ー

ファッションについて。

もともと30代はじめくらいまでの10年間はアパレル業界にいました。
今でも服もファッションも大好きだけど、仕事にはしなくなった。また、することがあるかもしれないがね。

 

もともと私の両親は、いい意味で言えばシック、悪い意味で言えば子供にしては地味な格好を好んでたので、子供心にもっとレースのブラウスとか、フリルのスカートとか、エナメルの靴とか履きたい!って思ってたけど、なかなか言えなかった。
なんとなく、がっかりさせるのも嫌で。子供ながらにね。

中学生になってお小遣いで服を買えるようになってからは、ちょっと上の世代がもろギャル文化だったのもあって109ブランドにどっぷり。彼氏のお姉ちゃんがドギャルでお下がりくれたりして、自分の中に一回目のファッション革命が来た感じだったな。

その頃は親に何言われようが友達と一緒に買い物行ってキャーキャーするのが楽しくてとんでもない格好をしてたよ。

https://www.fashionsnap.com/article/images/2017/12/albarosa_20171214_000.jpg

アルバ(ALBA ROSA)は店のお姉さんが怖すぎて、入ってもずっと下向いてた。あんまりちゃんと覚えてないけど、ジャッシーとかラブボ(LOVE BOAT)で買えるものを探してたなぁ。B-GIRL系のブランドも多かったから、露出度もすごかった。

ピチTやベアトップにローライズのフレアパンツやミニスカ、厚底ブーツ(ここ数年の厚底ブームにびっくりしてる)。着てんだか巻いてんだかよくわからんキャミにでっかいクリアのアクセサリー。すべてがキラキラして見えた。

若さって本当にすごいよなぁ。

でも、格好はギャルでもメイク技術がそれに追い付いてないから、なんかちぐはぐなんだよね。そんなところに古着も買ったりして(大体クラスに一人は古着とかヴィンテージに詳しいおしゃれさんがいた)もう未曽有の事態。

それでも、”自分で選んだ服をコーディネートする”ことの楽しさに気付くには十分だったと思う。

 

しっかし、中学に入ってびっくりしたのが、”マジのかわいい子”がいたってこと。

小学生くらいまでは○○ちゃんて可愛いよね、みたいなのはあっても、顔面にそこまで言及する場面てなくって。

華奢な体から伸びるまっすぐな脚。ニキビ一つない白い肌にサラサラの髪、パッチリ二重にツンと上を向いた鼻、上品な口元、無駄のない輪郭。
今でもその子を見た驚きって覚えてるなぁ。指や爪まできれいなんだよね。純粋に美ってすごい…と感動したよ。

で、何が言いたいかっていうと、うわあ、自分もこんな風に可愛くなれるのかなって思ったのが、ファッションに興味を持ったきっかけかもな。(その子自身の服のセンスは今思えば壊滅的だったけど、顔が良すぎてかすんでた)

そんな感じで、中学のときは、ギャル。そして謎の古着。(アメカジ…?)