失語

市井に生まれ、そだち、生活し、老いて死ぬまで

韓国の音楽について 1

ここでも書いたが、2Pacについて大学の講義で発表したことがあるわたし。
その内容はうろ覚えだけど、“音楽が持つ力と人種”みたいな話をした気がする。

 

で、今日はK-POPについて書いてみる。

K-POP

すさまじい勢いで韓国の音楽市場は成長してるし、自分の周りで聴いてる人がどんどん増えてることでも実感する。

わたしにとって韓国の音楽って、たぶん冬ソナあたりが「はじめまして」かな。
冬ソナのヒットを皮切りに韓国がかなり近しい存在になって、そのタイミングで韓国旅行にも初めて行った。でも、まだそのときは二十歳になるかならないかの人間にとって魅力的なエンタメってあまりなかったように思う。
韓国の映画は好きだったけど(特にこのあたりの映画だと『オールド・ボーイ』は名作)ね。

だから、旅行中はひたすら食・美容(美容医療ではなくマッサージやサウナね)・観光って感じで、文化やファッションはまだまだ日本が“イケてる”って雰囲気で。

 

そのあと東方神起BoAちゃんあたりが日本でも活躍して、わたしの友達で“推しごと”に本気の子(つうかただのヲタクか)はかなり早くから興味を持ってたな。

わたしも大ヒットしてるグループ(BIGBANGや少女時代)あたりは知ってたものの、そこまで詳しくなくて、本気でちゃんと音楽として聴いたのは、SHOE ME THE MONEY(通称ショミド)が初めてだったと思う。

いわゆる韓国版フリースタイルダンジョンみたいな感じで、やはりHIP HOPから入ったという…。

 

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「SHOW ME THE MONEY 3」プロデューサーが明かす優勝者BOBBYから議論、そしてシーズン4 - Kstyle

 

YouTubeをボーっと見てたときに出てきて、なんとなく見始めたらビックリよ。
スキルのことはわからないけど、熱量のすごさはわかる。
「え、韓国の音楽シーンってこんななの⁉」ってなって。

そこからは夢中で観て、どハマリしたのがショミドの3で優勝したBOBBYが出てたアイドルサバイバル番組『WHO IS NEXT』。

 

バビはのちにiKONとなりこの曲のヒットで知った人が多いかな?

わたし人生で1度もアイドルに夢中になったことなくて、“アイドル像”にかなり偏見があったと思う。

WINは、
BIGBANGを輩出した事務所の練習生が、デビューを賭けた熾烈な戦いの中で共に成長していくサバイバルストーリー。
みたいな内容なんだが、もうね笑いあり涙ありよ。

正直顔やファッションなんて最初程見れたもんじゃないの(失礼)。でも、睡眠時間を削って練習して発表して、過酷な審査を経てどんどん“アイドルらしく”なってくんよ。
それだけでも見ものだけど、やはり人間ドラマがすごい。

実家が太い子もいればゲトーみたいなとこから来た子もいる中、みんな同じ宿舎の狭い部屋にギュウギュウに住んでるわけ。
もちろん稼ぎはないから家事も自分たちでやる。

まだ20代になるかならないかの子たちが、自分たちですべてにおいて役割分担して、家族にもなかなか会えず、友達と青春を過ごすこともできず、毎日デビューだけを考えて生きてるのよ。
どんなにぶつかり合って対立したって、やってかなきゃいけない。泣いたって慰めてなんてもらえない。

そんなん、多少のやらせがあったとしても涙なしでは見られないよ。

正直、今少し客観的に考えると、彼らのそういう時間すらコンテンツにして切り売りしてお金にして…って、倫理的に正しいのかどうかわからない。
わたしたちの楽しさや涙と彼らの人生を引き換えにしていいのか?
そこは、わたしたち大人がきちんと向き合うべき“芸能人”の問題だとは思う。

 

ただ、今は純粋に韓国音楽との出会いについて書かせて欲しい。
長くなったのでまた、次に。

これはわたしがショミドで1番好きなMINOのステージ。
“アイドルラッパー”とこき下ろされていた彼(MINOもBOBBYと同じでBIGBANGを輩出したYG所属)のステージ。