失語

市井に生まれ、そだち、生活し、老いて死ぬまで

国立新美術館 李禹煥展、気持ちよかった

国立新でやってる李禹煥の展示行ってきました。

有給使って平日AMに行ったのでガラ空き。1区画あたり一人、って感じで悠々と見られてとてもよかった。

李禹煥日本大学文理学部哲学科でわたしの大先輩。
その大学で彼についての講義を受けてから、ずっと大規模で見てみたいと思っていた芸術家の一人。

 

会場では音声ガイドがまさかの無料!
中谷美紀のナレーションで作品が見られてとても楽しい。李禹煥本人の声も聴けました。

直島のほうに行ったことがないので比較はできないけど、大都会に佇む作品、気持ちよかった。
向かいのマンションから見放題で、うらやましかった。

<関係項>という作品が入場からズラッと並んでいて、改めて彼の作品は“関係”が主軸になってるんだなと。

石とステンレス、カンヴァスと絵具。
作品と自然、見る人と視線。

色々なものとの関係すべてが作品になっている。

 

カンヴァスの作品はわたしはあまり好みではない…というか、よくわからない、に近かったんだけど、このインタビューを聞くと腑に落ちる箇所が多かった。

ともかく、藝術は実際に勉強して見る以外どうしようもないとは思うのでベラベラしゃべるのはやめるけど、あの気持ちよさはぜひ体験していただきたいな、と感じた次第。

 

そして会場で大学時代の恩師を見かけて腰から崩れ落ちるかと思った。

元気そうで何よりでした。
彼がいなかったら私はここまで藝術を学ぼうとは思っていないと思うので、感謝。

平日の奇跡に胸躍らせつつ茶しばいた。

黒川紀章に囲まれてテラスでコーヒー。
これもまた気持ちがいい。

 

誰かと行って感想を言い合うのもいいけれど、一人でゆっくり見るのが素晴らしい。