失語

市井に生まれ、そだち、生活し、老いて死ぬまで

ケイト・スペードの本

本にはできるだけお金を払いたいが、全部が全部買えるような稼ぎは到底ないので図書館に頻繁に行っている。そして気に入ったものを定価購入するようにしてる。(古本屋もまあまあ使ってしまいます)

そんな図書館、最近はティーンズコーナーの選書をチェックするのが気に入ってて、こういうの大好き!っていう作品に出会えることも。
最近好きになったのは、故ケイト・スペードのレディシリーズ。早速Amazonでポチりました。

彼女のブランド自体はそういくつも買ったことがあるわけじゃないけれど、この本はとてもおもしろい!

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シックな装丁もすてき

マナー・オケージョン・スタイルの3種類。

わたしはイラスト入りのエッセイが大大大好物で、見れば買っちゃう習性があるので当然これも大好きになった。
どれも、主軸は”知っていると人生がちょっといい感じになりそう”なTIPS。

実用性があってなるほどと思えるだけじゃなく、レディとして振る舞いが洗練されていくようなアドバイス集。たまにそんな場面あるか⁉みたいなのが出てくるのもおもろい。(ピクニックでのサッカー中、子供に脛を蹴られたとき、みたいな)

おしゃれなケイトお姉さんが「こうするほうがスマートじゃない?」「その振る舞いはちょっと下品じゃない?」とか言ってくれてる感じで読んでて楽しい。添えられたイラストもかわいいから見てるだけでも幸せになる本。

アメリカのパーティー文化を学びながらおもてなしのセンスを知ることができるし、TPOに合ったファッションがどれだけ自分にも相手も心地いいのかも勉強できる。
そしてウィットに富んだ言葉遣いでクスっとさせてくれる。

 

彼女がどんなつらさや思いを抱えていて自死に至ってしまったのか、わたしにはわかりようもないし、想像が追い付くことも絶対にないと思う。人を思い遣るばっかりに、自分のほうが参ってしまったのかもしれない。

でも、この本を読んで感じた彼女の”気高さ”や”気遣い”はずっとわたしの心には残っているし、大事にしていこうと思うよ。