最近見た映画。
カミラ・カベロちゃんはずっと好きで、歌も良く聴くけど「映画はちょっと…しかもシンデレラ…」とか思ってたのに、すごくよかった!
キャストが豪華だから絵面が楽しいし、さすが『ピッチ・パーフェクト』の監督だけあって盛り上がる選曲で元気出る。
“現代版シンデレラ”というのはあまりに安直な気もするが、男に選ばれることだけが幸せじゃないよね~っていうのを堂々と描き切ってていいと思う。
朝、流しておきたい映画。
グラビアモデルのシェリーは、住んでいた豪邸を追い出されて路頭に迷う。そんな状況を変えたのは、ゼータ寮に住むダメダメ女子学生たちとの出会いだった。
これは2回目。
いわゆる金髪セクシー美女が、ひょんなことから陰キャ女子たちとピンチに立ち向かう!ラブコメもの。
時代もあって、シンデレラとも共通する「結局男にどう思われるかなの?」ってイラ立つシーンが正直たくさんある。でも、「好きな人に気に入られたくて無理しちゃうことあるよね」っていう気持ちにもなる。
日本では、女の子はかわいく幼くあるべしという風潮が強いけど、アメリカ出身のモデルさんが「向こうはある程度の年になった女子は皆セクシーな格好をしなきゃいけない。私はそれが嫌で、いつまでもかわいい服が着たかった」と語っていて文化は違えど女らしさを押し付けられているなと。
— NaGi (@NaGi54136433) 2022年3月20日
セクシー美女 vs 地味モブみたいな描かれ方も、ちょうどこのつぶやきを見た直後だったから、余計刺さったな。
どっちでいても、結局“人からジャッジされる”ことは変わりなくて、そこから抜け出さない限りつらさは続くよね…っていう絶望と共に、
でもどこかで色々変えていかないとダメだよねっていう、コメディなんだけど色々考えもする。
主人公のシェリーがとにかく底抜けに明るいから救われる映画。
献身的な母親と愛情を一身に受けて育った10代の娘。誰が見ても理想的な親子関係にあった2人に、思わぬ悲劇が訪れる。実話に基づくヒューマンドラマ。
代理ミュンヒハウゼン症候群を描いた映画。
子どもに病気を作り、かいがいしく面倒をみることにより自らの心の安定をはかる、子どもの虐待における特殊型です。加害者は母親が多く、医師がその子どもに様々な検査や治療が必要であると誤診するような、巧妙な虚偽や症状を捏造します。
これは、実際に起きてしまった事件を元に作られた映画。
代理ミュンヒハウゼン症候群て、要は子供をダシに使った重度のかまってちゃんなのだが、意外と多いそう。最近日本でも幼いうちに何人も亡くなってた家の事件が明るみに出てたね。
わたしは母親になったことがないけど、体力もメンタルもギリギリな中、「お母さん、本当に大変でしたね。」って言われたときの高揚感って相当なものなのかもな。誰もがこうなる可能性を秘めてるんじゃないかと思うよ。
内容は、とにかくつらかった。
子供にとって母親の存在がいかに大きいか。
恐怖すら覚えるほどに。
もう後戻りできないところまできたとき、関係はどんどん閉鎖的になっていき、救いのない母子の共依存。
正直、娘のほうはこの状態でよく外の世界に光を見いだせたな(恋した相手が光だったのかは不明だが、彼女にとっては紛れもなくそうであろう)と思う。
子供にとって“親が間違ってる”と思うほどつらいことってなかなかないのでは。しかも、優しくされたり愛された経験があればあるほどに、それはきついよなぁ。
とにかく、悲しい映画だった。
明るいのから暗いのまで、色々見た日でした。