失語

市井に生まれ、そだち、生活し、老いて死ぬまで

哲学科に入ったわけ

あんまり人気なさそうだけど、ちょっと美容とは違うこと書くかな

「自分て何が好きなのかな」と考えると、それはもう取り留めもないくらい出てくる。
でも、その中でも割と岐路となった場面はいくつかあって、まずは大学で哲学科に入ったことかなと思う。

高校は、都立でそこそこの進学校
中学まではトップレベルだったのに、入ったらみんながそれなわけだから、またそこで競争せねばならずじゃない。
私は時間をかけて必死に勉強してやっとそこに行ってんのに、授業も聞いてんだかノートも取ってんだかわかんないのにテストじゃ高得点取る奴が少なくないときた。

そこで私の悪かったところは「私は私のやり方で頑張るしかない」って思えなかったことなんだよね。「なんだかなぁ」と思って。

もちろんそれでも授業にはついていこうと必死だったし、部活もやったりでなんだかんだ高校生活自体は謳歌してたけど、勉学が”やんなきゃいけないこと”になっちゃってつまんなかったんだよね。(今思えばそんなん当たり前だし、面白いと思えるまで頑張れなかったのは私なんだが)

それで、どんどん他校の友達と遊んだりバイトに明け暮れたりするようになって。恋愛も楽しかったし。
大学進学はするつもりだったものの、高校受験の大変さを、また(というかそれ以上)するっていうのが全然現実味がなくて。やる気も全くでなくて。

でもそろそろ本気で考えないとやばい…っていう空気感が2年半ばくらいから出てきてさ。早い人は入学当初くらいから決めてるらしいが。

そんなときに倫理・哲学の授業で『新世紀エヴァンゲリオン』見たんだよね。

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まさかの今年、完結ですよ

TV版エヴァは私が小5のときに始まって、オヤジが好きだったんでちょこちょこ見てはいたんだが、当時ってなんか「綾波レイ俺の嫁!!!」「あの娘は綾波レイが好き」みたいな美少女オタクカルチャーが強くて、面白いと思いつつあんまり友達同士で話せるようなコンテンツでもなく。

最終回まで見たものの、何じゃこりゃあ……のままになってて早数年。授業で再会した。

アニメを哲学するっていう視点すら最初は意味不明だったし、先生が言ってることも正直いつもの授業以上に「???」だったんだけど。
そのときはじめて「こういうのを考えることも勉学になるんだ…」って衝撃を受けたんだよね。

哲学ってよく”答えのない学問”とかって言われるけど、勉強するとそんなこと全然なくって、答えは一応ある、そして他の学問同様それは変化することもあるって感じで。
考え方にも方式みたいなのがあるし、派閥もある。

でもなんだか自分の”物事の考える方法”にすごく合ってるなって感じたんだわ。

 

そこからは哲学科のある大学を調べて、教授や講義の雰囲気とかも見つつ行きたいキャンパス(めちゃくちゃ大事)をピックアップした。
家の経済状況から考えると国公立行くべきだったけど、ハイレベルすぎて無理だろなっていう諦めはもうそのときからあって(最低)私大も含め見て。
やらなきゃいけない、から、やりたいに変わったのはそのときくらい。

好きな勉強、ウフフあははのキャンパスライフ。そんな思いで勉強して、夢見て。

 

その結果、一浪します。

 

つづく