失語

市井に生まれ、そだち、生活し、老いて死ぬまで

映画録『Us』『FYRE』

このポスターが1番怖いんじゃないか?

Us

自分たちと瓜二つの家族に襲われるホラー、観ました。

ゲット・アウト』のほうが好みだったなぁ。
話(アイデア)自体はおもしろいけど、途中のアクション?というかスプラッター?シーンが長すぎて中だるみしてしまった感。
白人仕様なのかかなり暗い画面が続くのも地味にストレス。

それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴを始めとした役者たちがみんなめちゃくちゃうまいから観られたなって感想です。

各所に人種差別や移民問題を暗喩したようなセリフやシーンが配されてるのはなんとなくわかったものの、あまりうまく消化できてない感じ。
最後のどんでん返しをどこまでおお~!と思えるかで評価が変わりそうな作品かな。

 

 

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー

Netflixオリジナルのドキュメンタリー。

オシャレな私有島に集う豪華な音楽フェスとして派手に売り出されたFYRE(ファイア)は、ある実業家の思い上がりとずさんな運営により未曾有の惨事に終わる。

なんかもう、ひどい。ひどいとしか言いようがない。
…って感じで終始唖然としてたら終わってたよ。

 

ヘイリーにベラ、ケンダルにエミリー・ラタコウスキー…名だたるモデルたちが広告塔になったものの、すべてが中途半端でトラブルまみれのまま終わったフェス、FYRE。

PRに加担した(本人たちは仕事をやっただけって感じだろうが)インフルエンサーたちも後々訴訟されたりしてもう大変。

もうさ、“声がでかいやつは強い”ってのがよくわかる作品だった。

結構最初っからもう危ういのよ。いや、できるわけなくない???状態がずっと続いてんの。物理的に場所、会場、設備、インフラ、とかもだし、資金面でも時間面でも全然ダメそうなわけ。
でも、みんなおかしくなっちゃってて、否定すると辞めさせられるし、もう集団で覚醒状態になっちゃってると言うか。

それでもやる直前に全て投げうって謝罪して辞めればよかったものを、実行しちゃったからもう、地獄よ。
詳しくは本編見て頂くとして、こんなことやってのうのうと生きてる奴いるなら割となんでも大丈夫では?くらい思えてくる。

たぶん、はなから“成功させる気”なんてなかったのかもなって思えるほど、荒唐無稽。
世の中にはやばくて頭がキレるっつーたちの悪いやつがウヨウヨいるのかもね。

 

詳しく知りたい人は、D姐さんがめちゃくちゃ詳細な記事上げてくれてるんでチェックしてみてけろ。