エブエブの感想もまだですが、書きたい、『RRR』のことを。
いや、書かせてください。
1920年、英国植民地時代のインド。英国軍にさらわれた幼い少女を救うため立ち上がったビームと、大義のため英国政府の警察となったラーマ。それぞれに熱い思いを胸に秘めた2人は敵対する立場にあったが、互いの素性を知らずに、運命に導かれるように出会い、無二の親友となる。しかし、ある事件をきっかけに、2人は友情か使命かの選択を迫られることになる。
話題だから気にはなってたものの、「アクションか~(昔からあまりアクションぽいものが得意でなく)」と思っていた自分を殴りたい。
そして、「絶対に映画館で観ろ」と言ってくれた友人たちに盛大な拍手を贈りたい。
まっじでおもしろい。
3時間、ずっと手に汗握りっぱなし。笑ったかと思ったら泣いて、泣いたかと思ったら驚いて、驚いたと思ったら音楽に乗ってて感情大忙し。
こういう、ミュージカルとも違うの、なんて言うんだろう。
これがボリウッドのなせる業なのか。
超娯楽大作ともいえるし、歴史ものとも、アクションものとも、友情ものともいえる。
シリアスさ、ド根性、コメディ、そのどれもがきちんとバランスが取れている。
すさまじい構成力に圧倒されるよ、ほんとに。
主役の二人、火のラーマと水のビーム。
どちらも根本にあるのは侵略してきた大英帝国への憎悪。臥薪嘗胆の物語。
徹底的にイギリス人を嫌な奴に描く(とはいえ現実のほうが書けないくらいやばいことしてたんだが)ことでみんなの感情が一致団結していくさまは見もの。
これをイギリス≒日本 対 インド≒中国でやったらどうなるんだろうか。
史実×フィクションは成立するんだなと思ったよ、わたしはね。
あと出てくる女性が本当にみんな美しい。
アーリヤー・バットちゃんはじめ、まじでかわいい、みんな。キャスト最高なんで要チェックです。イギリス側もさすがの配役でしたよ。
そしてやはり外せない、ダンス。
これで知った人多いと思うんだけど。
ダンス自体も難しいのにこの速さ、このシンクロ具合…どうなってんだ。“見入っちゃう”ってこういうことよ。しかも映画館の音響で見るとよりすごいのよ。
実際はダンスシーン自体はそんな多くないのよ(ダンス映画だと思ってる人多いんじゃないかな?)。その中で際立つこのシーン。本当に観て欲しい。
大義のために戦うのか、愛情のために戦うのか。
そして生きる上で一番大事なのはなんなのか。
まじで考えさせられました。わたしも大儀のために戦って生きたい。
この人が言いたいこと言ってくれたわ 笑。